https://www.expo2025.or.jp/overview/character/より

SNSで拡散されたミャクミャク様の評判と“コロシテ君”の真相とは?

「怖い?」「かわいい?」
2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」。
奇抜なビジュアルから、SNSや掲示板では「コロシテ君」とも呼ばれ、ネットミームとして拡散されました。
しかし今では、「かわいい」「クセになる」との声も増え、グッズやファンアートも人気です。
さらには、派生キャラ「こみゃく」も登場し、現地では地面や壁に描かれて来場者を楽しませています。
この記事では、そんなミャクミャク様の誕生から現在まで、ネット上での評判や現地の様子をわかりやすくまとめました。

公式ロゴデザインからキャラクター誕生まで

 2020年8月25日 ​大阪・関西万博の公式ロゴマークが発表されました。​
2021年11月1日~12月1日公式キャラクターのデザイン公募が実施され、1,898点の応募がありました。​
 2022年3月22日 デザイングループ「マウンテンマウンテン」の代表・山下浩平氏によるデザインが、公式キャラクターとして採用されました。​
2022年4月26日~5月16日キャラクターの愛称公募が行われ、33,197作品の応募がありました。​
 2022年7月18日 愛称「ミャクミャク」が発表されました。​

ミャクミャクの名前の由来と込められた意味

ロゴマークの公募と選定
2020年、2025年大阪・関西万博の公式ロゴマークが公募され、全国から多くの応募がありました。​最終的に、デザインチーム「TEAM INARI」の作品が選ばれました。​
このロゴは、赤い楕円形の細胞をつなげたデザインで、「いのちの輝き」を表現しています。 ​

ロゴマークの特徴と評価
選考委員会の座長である安藤忠雄氏は、このロゴについて「予定調和ではないデザイン」と評価し、新しい世界を切り拓く意志を感じさせると述べました。 ​

デザイン​山下浩平氏は、公式ロゴマークの特徴を活かし、変幻自在な姿を持つキャラクターとしてデザインしました。​

命名愛称「ミャクミャク」は、川勝未悠さんと作田陽向さんの2名が同一の名前を提案し、最優秀作品として選ばれました。​

川勝未悠さん:​「脈々と受け継がれる人類の知恵や文化を未来へつなぐ存在」として命名。​

作田陽向さん:​「赤と青の色合いから動脈と静脈を連想し、『脈』という言葉で人類文明のつながりを表現」として命名。​

このように、ミャクミャクは大阪・関西万博の公式ロゴマークから生まれ、そのデザインや選定プロセスには多くの意図と工夫が込められています。​

次に、実際に投稿されたSNSの声から、こうしたあだ名がどのように拡散し、ミャクミャク様の神格的なイメージを築いていったのかを見ていきます。

SNSの反応:ロゴマークから

SFホラー的な連想

「昔人間だったかもしれない」といった詩的かつSFホラー的な表現も登場し、見る人の想像を掻き立てました。

このような感情表現は、貴志祐介氏の小説『天使の囀り』に登場する「死を快楽と認識させる寄生虫」のような、深層心理に訴えかける恐怖を連想させるという意見もありました。
また、リプライには他にも生死やホラーを連想されるコンテンツが複数紹介されていました。

コロシテくんと「南米のガラナの実」

別の投稿では、コロシテくんの“複数の目”のように見える部分が、「南米のガラナの実」に似ているという声もありました。
ガラナの果皮からのぞく黒い種子は“眼”を連想させるビジュアルであり、密集すると非常に強いインパクトを与えます。
投稿者は驚きつつも笑っており、怖いけどどこか可愛いというSNSでよく見られる感情の交錯が現れています。

ちなみに北海道には「ガラナ味の炭酸飲料」があり、その味は「酸味のあるコーラ」とも評されるなど、ユーモラスな話題にも派生しています。

SNSの反応:ミャクミャクの愛称発表から

太陽の塔から誕生した説

https://twitter.com/AffectionRiri/status/1549326784729993217

ミャクミャク様が太陽の塔の『生命の樹』から生まれたのではないか、というユニークな考察もSNSでは人気です。

太陽の塔の空間を「圧倒される」「感動する」と投稿しています。塔内には文化的・神話的存在へと昇華される要素が確かにあるようです。
また、万博公式ロゴを手がけた「チームイナリ」のシマダ代表も、太陽の塔の印象がデザインに影響していると明言しています。
「小さいころ、万博で見た太陽の塔が衝撃的で当時のDNAを表現したかった。」というコメントが印象的です。

“神格化”されたミャクミャク様

厚塗りで描かれたイラストの中には、ミャクミャク様が見上げる角度から描かれ、まるで特撮作品の“巨大な敵”のような圧を放つ作品もあります。
他にも「カードバトルで使いたい」といった声もあり、その超越的な存在感がユーザーの想像力を掻き立てています。

変幻自在に変化出来る強み!だんだんと”かわいい”変化も

この投稿では、コロンとした丸いフォルムで手のひらサイズなぬいぐるみを、生後3ヶ月のミャクミャク様と表現しています。
「おもちかな?」「ツムツムできそう」など、その赤ちゃん的な可愛さを愛でているリプライがほっこりしますね。

「こみゃく」とは?~ミャクミャクから生まれた進化系キャラ~

「こみゃく」は、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」から“分裂・進化”した、小型の派生キャラクターです。

  • 細胞モチーフのデザインはミャクミャクと共通で、色はライトグレーを基調。
  • テーマは「生命の進化」=「細胞が出会い、つながり、新たな形を生み出す」こと。
  • デザイン監修はアートディレクターの引地耕太氏
  • 「Lives (生きる)→ Growth(成長) → Evolution (進化)→ Join (繋がる)→ Sync(同期) → Act(行動する)」という進化のライフサイクルを持つ。
  • この“こみゃく”たちは、会場のあちこちに地面のアートとして配置されており、来場者が探して楽しむ「隠しキャラ」的存在となっています。

こみゃくが歴代万博キャラクターに“変化”?

SNS(X / 旧Twitter)では、万博会場西ゲート外にある地面アートが大きな話題となりました。
ユーザー「@eikoku2016」氏が投稿した画像には、次のようなキャラクター風の形をした“こみゃく”が写っています。

各キャラクターの元ネタ解説

画像左上から時計回りにモチーフ元を紹介します。

 色と形状 モチーフ元
水色のギザ形花ずきんちゃん(1990年・国際花と緑の博覧会)
 青い本体 太陽の塔(1970年・大阪万博)
黄緑の波型沖縄海洋博シンボルマーク(1975年)
 黄色の丸い形 コスモ星丸(1985年・つくば万博)
緑のモジャモジャキッコロ(2005年・愛・地球博)

これらはすべて、ミャクミャクの細胞的スタイルに再構成された“こみゃく化した歴代キャラ”と見ることができ、「進化」「変異」のコンセプトを体現しています。

SNSでの反響と“こみゃく巡り”の楽しみ方

「こみゃく」が会場内各所に埋め込まれていることに気づいた来場者たちは、「まるでポケモン探しのようだ」「いろいろなモチーフのこみゃくがいて楽しい」といった声を投稿。
“こみゃくを探す”という行為が一種のエンタメ化しているようです。
また一部では、公式以外のファンアートや連携アートとの混在も見られ、アート的側面からも注目を集めています。
ぜひ万博に訪れた際は、「こみゃく探し」という形で、万博の歴史や未来を歩きながら感じてみてください。

【まとめ】“怖い”コロシテ君から“かわいい”ミャクミャク様へ

2025年大阪・関西万博で活躍中の公式キャラ「ミャクミャク」。
登場当初は「不気味」「怖い」といった声も目立ちましたが、今やそのユニークな動きや人懐っこさで「なんだかんだ好きになってしまう」と評判は一変しました。
会場では挨拶したりポーズを決めたりと大活躍中です。

一方、派生キャラの「こみゃく」は、地面アートや壁画として会場のあちこちに登場。
太陽の塔や万博歴代キャラをモチーフにした姿など、来場者を楽しませています。
SNSでは“こみゃく探し”が密かなブームになっており、写真を撮る人も多数。

初見のインパクトを超え、今では“愛されキャラ”として進化し続けるミャクミャクたち。
万博に行くなら、ぜひ彼らとの出会いも楽しみにしてみてください。